ザンジバル島とは?
ザンジバル島、別名ウングジャ島は、インド洋に浮かぶ珊瑚と緑に囲まれた美しい島で、ダルエスサラームから飛行機で20分ほどの距離にあります。この島には10世紀頃からアラブ商人が定住し、1498年にポルトガルの航海者バスコ・ダ・ガマによる南インド航路の発見を契機に航海途上の上陸地点の一つとなり、のちにポルトガル領となります。その後、オマーンと英国の支配の歴史を経て、1964年にタンザニアに併合されます。併合後も島の住民らはザンジバルを独立国と考え、島側では出入国審査や税関のチェックがあります。世界遺産のストーンタウン(旧市街)には、アラブや欧州の文化の影響を受けた3階建て以上の石造りの建築物が数多く残り、独特の都市景観を作り出す一方、奴隷の売買という反人道的なマーケットがあった跡に建てられた「大聖堂」があり、かつて奴隷たちを収容した地下室が今も残っています。